「QC7つ道具」って工場で働いて、初めて聞いたけど何のことだろう?
丁寧に教えてくれる会社もあると思いますが、誰も教えてくれなければ分かりませんよね。
そんな方々向けにQC7つ道具のそれぞれの用途や種類が分かる記事を作りました。
QC検定2級を持ち、現役の生産技術の私が図やグラフを用いて解説します。
3分ほどで読める内容です。興味のある箇所だけでも良いので、ぜひ参考にしてみてください。
QC7つ道具を使う目的
QC7つ道具を使用する目的は、品質を定量的に分析することです。
製造現場において、不良の原因対策や改善活動を進めたいけれど、何から手を付ければ分からない時ってありませんか?
データの数値や工程日報を眺めていても、分からないですよね。
そんなときは、QC7つ道具を活用してデータをグラフなどで視覚化することで、「やるべきこと、問題点」が分かりやすくなりますよ。
ぜひ、現在困っている人は、下のタイミングと種類から選択して実践してみてください。
【QC7つ道具を使うタイミングと道具(例)】
①現状把握・課題の発見:グラフ、管理図
②課題の要因を特定:パレート図、特性要因図、ヒストグラム
③効果の確認:グラフ、散布図、チェックシート
QC7つ道具の種類と用途
7つ道具をそれぞれ解説します。あなたが持っているデータに適した道具があると思いますよ。
グラフ
グラフにも「折れ線グラフ【経時変化を見たい時】」「円グラフ【割合を見たい時】」「棒グラフ【【2つ以上のデータを比較したい時】」など多くの種類があります。
ここでは時間的な変化を視覚化できる「折れ線グラフ」を紹介します。
例として、年間における不良率の折れ線グラフを下にのせます。
不良率が急激に上がった月や、10月から徐々に不良率が上昇しているのが分かりやすいですね。

散布図
2つのデータの関係性を見たい時に使用する道具です。
例として、身長と体重を関係性を散布図で表しました。
いかがでしょうか?想像はつくと思いますが、身長が高いほど体重も大きい傾向にあるように見えませんか?
製造現場で言えば、温度と不良率の関係など散布図で調べてはいかかでしょう。

ヒストグラム
データの分布を見たい時に使用する道具です。
X軸にデータの数値区間、Y軸にデータ数(度数)をとって、棒グラフのようにしています。
下図では、あるクラスの点数をヒストグラムで表しました。どこの点数が一番多いか一目で分かりますよね。
ヒストグラムを作った後は、「下限値に対してどの程度余裕があるのか?」「山(ピーク)1つであるか?」など考察し、問題の原因や改善活動に活用します。

パレート図
改善活動の初めに、どの項目が始めればよいか悩みますよね。
そのような時はパレート図を使用することで、どの項目を改善すれば1番効果があるかを表すことができます。
下図では、例として不良内容のパレート図をのせています。
「ネジ締め忘れ」を多く、割合も大きいので1番先に手を付ける項目であるのが分かります。また折れ線グラフの軸を%ではなく、修理時間の合計にすると別の見え方もあるかも知れません。
品質、会社の利益につながるよう不良内容などをパレート図で表すのは有用だと思います。

チェックシート
これまでの道具と異なり、チェックシートは現場で使用することが多いと思います。
現場では可能な限り省力で、品質チェックや点検を行いたいですよね。
チェックシートに用途により種類はありますが、「点検用」と「記録用」があります。
点検用は、設備のメンテナンス箇所において、各項目問題ないか目視で確認して、異常がなければ✔を入れます。
記録用では下図のように、項目別に分類し、あとで管理者が集計する使い方です。

特性要因図
不良や設備トラブルなど問題を解決するのが、日々の仕事ですよね。
ただ問題の原因は複雑で、様々な要因の影響を受けていると思います。
そんな時に、問題の要因を並べて整理したい時に使用します。
一般的には、問題の要因を4M1E(人,方法,設備,材料,環境)に分けて考えます。
特性要因図の作成後、チームで話し合い影響の大きそうな要因から、1つ1つ潰すイメージです。

管理図
管理図は工程が安定な状態であるかを調べたい時に使用します。
板厚など品質に関わる特性値をプロットし、ネライに対してどのような状態であるか?傾向はどのようになっているかを把握することができます。
管理図の評価方法としては、例として以下のようなルールを設けます。
・上限、下限値を超えていないか?
・点ではなく、線で見たときに傾向がでていないか?下図でいうと、徐々に板厚が上昇しているなど。

QC7つ道具はあくまでツール

経験者よりさいごに…
ここまで紹介したQC7つ道具は、手段であり目的ではありません。
目的と手段が逆転しないように注意してください。偉そうなこと言ってすみません。
私自身、特性要因図を発表資料に載せましたが要因を並べているだけで機能しておらず、報告のための特性要因図となっていた時期もあります。
品質を定量化できるQC7つ道具は、製造業には必須なので、ぜひこの機会に活用してみてください。
一緒にがんばりましょう。


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